山猫を探す人Ⅱ

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2013年 09月 28日

遠野まつり 初日その3

初日パレードはいよいよ「しし踊り」に



「しし踊り」「獅子踊り」「鹿子踊り」など表記は様々ですが、一様に太鼓を持たずに踊る幕踊り系のしし踊りです。



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しし踊りはそれぞれの役割を担うユニットの集合体です。
先頭を行くのは「種ふくべ」と呼ばれる、しし踊りにおける司令塔のような役割で
すべての踊りを熟知した超ヴェテランの方が演じます。
その後に「つっちゃい子供たち」が演ずる「ふくべ」さらに「中たいこ」が続き



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「刀かけ」が続きます。
扇子を持って踊ったり、時には刀を抜いて、ししと立ち回ったりします。
伴奏は太鼓と笛の極々シンプルな構成ですが、太鼓は鼓膜はおろか全身が共鳴するほどの重低音で、言うなれば郷土芸能界の「ヘヴィーメタル」だ!^^



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その後で一匹だけで踊る「しし」が「中立(なかだち)」で、数居る「しし」の中で一番踊りが上手い人のポジションだとか。



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そして隊列の一番うしろにメインのししが続きます。
正式には12匹必要なのですが、それだけの「しし」を揃えられるのは遠野広しといえども1団体か2団体・・・というところで、各団体の悩みの種だそうです。

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さて、そもそも、しし踊りは何を目的に踊っているのでしょう?
その役割のひとつは「褒める」こと。

遠野物語の最後に100年以上前に聞きとりした(つまりは200年以上前)「しし踊り」の唄が記述されています。
まさに色々なものを褒めてます。
門、庭、家、橋、馬場、宿、馬屋・・・などなど・・・



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ええっと、何を褒めてらっしゃるのですか?
「判らぬか? INDY褒めじゃ!」
は?
「まゐり来て此のパチンコ屋を見申せや。一パチ懐に優し也。等価で当たればこがねおくおく。」^^



おあとがよろしいようで^^



 



 



 



 



 






*このエントリーは中野商店様編「写真でわかる!遠野郷しし踊り大図鑑」を
 参考にさせていただきました。



by Wild_Cat_Seeker | 2013-09-28 08:54 | 遠野の祭り | Comments(4)
Commented by とらねこ at 2013-09-29 08:09 x
おっ~わかりやすい解説、まさしくというところですね・・・笑
これに「なんだりかんだり」の編集が入れば完璧だと思います・・・笑
ちなみに我地元では「刀掛け」ではなく「太刀ふり」といいます。

Commented by yamaneko at 2013-09-29 12:08 x
とらねこ様

各団体ばらばらの写真構成でスミマセン。。。
意外と1団体を通しで撮っていないのですよ~
記録係失格ですね。それは笛の旦那にお任せいたします。

でも、此処だけの話(どこがじゃ!^^)、参加人数が極端に減った団体が2~3ありましたね。とても心配です。
地域地域で人員確保が難しいとは聞いていますが、遠野まつりでもそうだとなると、これは深刻ですね~

Commented by 野の草花 at 2013-09-30 10:05 x
一枚目
老人と子供の獅子踊り
心温まりますね。

Commented by yamaneko at 2013-10-01 06:40 x
野の草花様

できたら、地元の神社の例祭とかで見たいですね。
街中は、やはり、ちょっと・・・です。

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