2012年 11月 23日
ネタ切れ隠しの格好のテーマを見つけたワタクシ それは、「まだ遠野遺産に認定されていないけど、なってもおかしくない、いやなるべき場所および物件」(ナガスギ)を紹介すること。 さて、二番候補は? こちらです。(どちらです?) 知ってる人は知っているが、知らない人は全く知らない(あ、当たり前かw) 遠野物語拾遺125話では「宝竜ノ森」と言う名前で人里にある魔所として紹介されています。 字栃内林崎にある宝竜ノ森も同じような場所である。この森の祠は鳥居とは後向きになっている。森の巨木にはものすごい太い藤の蔓がからまり合っており、ある人が参詣した時、この藤がことごとく大蛇に見えたともいわれる。佐々木君も幼少の頃、この祠の赤い権現頭を見て、恐ろしくて泣いたのをはっきり憶えているという。 6月の上旬にまがってみれば、大木ではないが木々に絡まる藤の花が見事です。 ホウリョウ社には必ず藤を植えた、との口伝があります。またホウリョウ社は蛇を祀っているそうです。もう少し妄想すると、蛇を鎮めていると捉えてもいいかと思っています。蛇がのたうつ姿を氾濫する河川に重ねると、ホウリョウは川を鎮めて湿地や氾濫原を耕地に開拓した際に祀られた神と妄想します。 栃内林崎開拓の歴史を秘めた貴重な存在ですね。 ついこの間までは、もっと太い藤の蔓があったそうだが、ある時近所の婆様が野良仕事の邪魔になるとか、見栄えが悪いからとか理由は定かではないが、ばっさり切ってしまい今の姿になったそうな。ホウリョウ神も婆様に掛かっては形無しで、この話を聞いた時は思わず爆笑してしまいました。
by Wild_Cat_Seeker
| 2012-11-23 14:48
| 遠野物語の地
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Comments(4)
前のエントリーにコメントしたつもり・・は積もり積もって何処へ(泣
素晴らしいご提言に痛み入ります。 地域の推薦の足かせ、まだまだ知らぬ存ぜぬ事への「気づき」が課題です。 謂われを伝えてゆく事の難しさ、文献至上主義だけでは遠野はカバーできない筈。 知識人の問いかけが左右しそうですね。 口伝や一部の文献(文字)にない伝説などwpもっと拾遺する必要があります。 佐々木喜善が少なくともそのいくつかを収集してくれた事に改めて感謝せねばなりません。 日々起こる物語を全て残すことは不可能ですが研究者や郷土史家などのラフな会合が必要かも。 まだまだあったストーリーに出会えるのは老人クラブの冊子、あれなどは貴重な財産そのものですね。これから起こる物語とて溢さず記録するシンクタンクのような物が必要かもしれません。 そのためには???文化を伝え作り出す人間が元気にならないとね・・・あなたもその一人です!ますますのご指摘ご提案を!的を得たジャブとなっているエントリーの連発に今後も期待大です。 そう、発信する人が増えることに希望を繋ぎたい。
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たみゃちょ
at 2012-11-23 20:36
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おこんばんわ
ッアッー。 ホウリャウの富士の山ー でなくて、 藤のハナー 実在していたのね! 案内おぢさんやオモロイ水車ばっか見てました。 初夏の候、いつかまがってみないとなりませんね。 これぞ原点に帰る、カナ? 私的遠野遺産、心の中で設定していたら、いつの 間にか実際に認定されていた物件もありましたっけ。 更なるディープな遠野遺産、タノシミトンの実~ ・・・って、そういえば㌧蚤はどうだったっけ・・・
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yamaneko
at 2012-11-25 10:10
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romi様
おはようございます。 コメ放置シミマセン。ちとプチ旅に出ていましたった。 ネタ隠しで始めたエントリーですが、ちょいと生意気にも批判という香辛料を振りかけました。 というくらい昨今の遠野は変わりつつありますからね~ それを待ち望んでいた方々にとってみれば「やっとだよ」かもしれませんが・・・・・年間100万人(200万でしたっけ?)を越える観光客が訪れるようになった原点の世界をこれからも大切にしていただけると、通い人としては「とてもありがたい」と思います。 柳田国男が序文で激白した、「今起こっていること」を現代でも採集、記録することは、おそらく50年後、100年後に真価を発揮することと思います。 ピシッ! あああ、上腕三頭筋がぁぁぁ!_|‾|○(笑)
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yamaneko
at 2012-11-25 10:16
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たみゃちょ様
過去にエントリーした内容の統合版のようなエントリーでっす。 たしか、ホウリョウは数年前にお邪魔したとき遠野遺産申請をしたと聞いたような気がしたのですが気のせいかしらん? 地域で推薦しないと認定は難しいらしいですから、反対意見でもあったのかしらん? して、屯蓑・・・w あ、ネタばれw まだですよね~ |
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