山猫を探す人Ⅱ

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2011年 12月 18日

ちょっとしつこい総集編 皐月の弐

五月の遠野に期待する最も大なるは櫻なり。

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遠野人にとって櫻と鯉のぼりの同時展開光景は一般常識だが、カントー人にとっては異なる季節のコラボであって慣れるまでちょっと時間を要する。



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しかも、今年は特別な春・・・・・・・



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遠野は沿岸部被災地復興支援の前線基地だ。日本全国からボランティアの方々も集結して、観光地遠野は鳴りを潜めた。



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震災の傷跡は遠野でも頻度高く目に入る。



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市民の皆様の家をはじめ、遠野遺産、神社仏閣、あまつさえ行政の拠点まで被災した。



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なのに、当初、遠野の方々に「被害は?」と聞くと「たいしたことない」とお答えになる。
5月に訪遠した時に「沿岸部に比べれば全然」という文言が略されていたことに気付いた。



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倒れない心、傾がない気持ち・・・・・・



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かの地に我が身を置いたと想像したら心が傾いだ。



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5月の恒例神事「遠野郷八幡宮子供流鏑馬」



自粛ムードが全国で吹き荒れる中、執り行った英断とご尽力に拍手を贈ります。
傾いだ心を立て直す力となります。



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この神事が中止になっていたら、今年の五月訪遠は無かったでしょう。





皐月の総集編 了



by Wild_Cat_Seeker | 2011-12-18 17:38 | 遠野の里 | Comments(2)
Commented by はやと at 2011-12-19 10:28 x
確かに、長年岩手通い旅人な私にとっても今年は特別な年となりました。
いっつも、内陸ばかり徘徊してるので、今年の秋あたり、三陸の景勝地めぐりもしてみようと思ってた矢先でしたから…
10月に行遠したときも、見かける若者はほとんどボランティアさんでしたし。
また来年もいろんな面で岩手を応援したいと思います

Commented by yamaneko at 2011-12-19 23:42 x
はやと様

本当に今年は特別な年になってしまいました。
5月の頃は直前まで遠野に行けるとも思えませんでしたし、

そう、今年の夏は宮古で噂の雲丹丼を食べるのだ!
なんて計画をしていたのですが・・・・

はい、へたれ山猫は「飲んで復興食べて支援」くらいしか出来ませんけどねw

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