山猫を探す人Ⅱ

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カテゴリ:厄年入院日記(き、気胸なり!)( 24 )


2006年 02月 14日

余滴(厄年入院日記その後)

どたばた入退院から早5ヶ月が経ち・・・・・・・厄年入院日記も今日メデタク校了した。
ただ筆の火照りは如何ともし難く、このような形で余滴を記している次第である。
(おお~! これはシバリョウだ! 司馬遼そのものだ!)

結果的には未だに後遺症というか不快感は残っている。
肋間神経は分断したままで、右わき腹には無感覚な部分がまだ残っているし、突然ぎしぎしと痛み出したりする。その度に再発したのでは? と不安にかられる日々だ。実は痛みより、この精神的ゆさぶりがいやらしいのである。
しかし、この感覚も日が経つにつれ、徐々に失われていくのであろうこともまた自明のことなのである。
 私が余滴と称して再び筆をとったのは、ある方々にお詫びと御礼の意を表すためである。その方々とは入院中にお世話になった医師の皆様ならびに限りなく献身的でありつづけた看護師の皆様のことである。文中、徐々にデフォルメがきつくなり、公序を逸脱した記述に及んだことをお許し願いたい。事実とは異なる内容も多々あったと反省する次第です。またいくら職責とはいえ、それを感じさせないほどの献身的行為の数々を私は忘れない。



あなたがたは間違いなく、この世の天使でした。

またあなたがたに逢いたい衝動にかられますが、健康体のうちはそれも叶わぬことでしょう。また、体調を崩し・・・・それはそれで、あなたがたは嘆き悲しむのでしょう。
やはり、もう逢わぬのがお互いのためなのでしょう。
この複雑な機微も、この余滴に封印することで、筆を置くこととする。



な~んちってね!
ああ、慣れない文章書いたから上腕三頭筋が『ピシッ』と音をたてましたですよ。
ワタクシメ、性格的にシリアスに耐えられないのですよ! やはり大団円はワタクシ流に締めたいと思ったりしたりするわけであります。

「だめだ、こりゃ!」  
かくして舞台は回るのでありました。





by Wild_Cat_Seeker | 2006-02-14 01:33 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(2)
2005年 09月 18日

退院だぁ!

朝一のレントゲンの結果、Yナ医師から退院許可が出ましたですよ。
(わーっどんどんどんぱふぱふ!!)

ほどなくして医事課の事務嬢がやってきました。この方々は制服を着てらっしゃいますので病棟では目立ちまする。まぁだいたい金銭的事象が発生すると現れる傾向にありますね。金銭的といえば入院患者にとっては退院に伴う精算が圧倒的に多いわけでして、決して「ねーちゃん。悪いけんど、この壱万円を定期にしてくんねぇかな。」などという超常的現象はありえないわけでありまする。
言うなれば、患者にとって悲願である退院を知らせる、ある意味天使のような方なのです。

 そんな天使がワタクシメの元にも舞い降りましたでございます。
 勘定書きを持って!



そこには12日間に渡ってくり広げられた数々の変態プレイに対する支払い額が記されていますた。
858,620円(!!!!・・・・・・)
あっびっくり。これは医療費合計でした。自己負担額は、え~~っっと・・・・・・・
266,940円(ぉおっふ!)
それでもワタクシメの月々の手取りよりも多いぢゃないですか!
高くつきましたなぁ・・・・・・この病院イメクラは。
ドレイン挿管プレイ・・・・浣腸プレイ・・・・露出プレイに抜管プレイ・・・・!
じゃなくて(怒) タバコの吸いすぎですよ!!



午前中に退去しました。となりの患者にはイヤミにならない程度に会釈しましたが、顔が満面の笑みだったことをお許しくださいませ。なにせこの部屋には入院4ヶ月という猛者がいましたからね。ワタクシなんざ存在的には『ありんこ』以下ですよ。

帰り際、思うところありましてむかし、昔の住処、東8階にも顔を出した。
いたのはH川ばばあ(一番コワカッタ!)、Sちゃん(シャンプーありがとう!)、S藤ちゃん(気配り上手!)でした。
皆さん喜んでくれました。ありがとうございました!!
ISAセンセやM女王様にも会いたかったのですが、いらっしゃいませんでした。



やあやあ、帰宅だ。
しかし、何から手をつけていいやら・・・とりあえずシャワーですよ!
12日間の垢をこすり落としますよ!!!

次に・・・・未練は残りますが、タバコに関わるグッズをすべて捨てました。



しかしですなぁ~、何をするにしても健康な時より2倍の時間がかかることに気がついて呆然としましたです。
ワタクシ、本当に途方に暮れましたよ。
食事も作らないといけません! ああ、入院生活って本当に甘くただれた日々だったのですね。
でも、しかし・・・・・・・この試練はワタクシにとって人生(じんしぇい)の糧となるでしょう。このつらく長い再生への道は、また長い物語となりうるが、それは別の物語だ。この厄年入院日記的物語はここに終わりを迎えた。諸君!、ありがとう。さようなら・・・・・・

って、そんな大げさな終わり方するほど、重くないですよ。
でも超独り言的日記を辛抱強く読んでくださった『あなた』・・・そう、そこの『あなた』です。
『あなた』にこの言葉を捧げます。

ありがとう・・・・・・・



厄年入院日記   『管』       



って、もう管はいやじゃぁぁぁぁぁ!!



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-18 23:22 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 17日

中秋の名月

不機嫌ですじゃ。
寝られないし、微熱が続いているし、スペアリブは痛いし・・・・・・
昨日見せられたオペのビデオも不機嫌の一因でっす。予想以上のインパクトでっす。あんなもん反則ですよ。これぢゃタバコはもう一生吸えませんがな。



というくらいワタクシメの肺は疲弊していたんです。
さよなら、セブンスター! 24年間ありがとう!



巡回の看護婦さんがワタクシメのパジャマを見て黄色い歓声をあげましたですよ。
「いやーかわいいー!羊さんだ。」
ワタクシ気付きませんでした。パジャマに小さい羊がいっぱい!
・・・・・・ったく、ワタクシの両親は厄年バ~リバリ人をなんだと思ってらっしゃるのでしょう? これで間違いなく、ナースの申し送り事項に「916号室の山猫さん。本日羊のパジャマ着用。精神的に不安定。」などと書かれたことは間違いないでしょうね。



この微熱は術後のショックなのですかな?
そういえば盲腸の時も熱が続いたなあ。あん時は8度前後だったかしらん。看護婦さん忙しいさなか、ワタクシメのささやかな願いを聞いてくれました。
「まいど、山猫さん。ご注文の氷枕。氷大盛りですよ。
おお、やるぢゃないですか。そのノリの良さ、好きですよ。なにせ、西棟は西日が強くて、窓際は微妙に暑いのですよ。(なにやら下界では猛烈な残暑ですとか・・・)そんな悩みも、この氷枕がすべて解決。気持ちの良い午睡を楽しめるので~す!



 3連休ということで、執刀医のヤングT田センセは患者放り出して遊びほうけているらしい。まあ、若いから女の尻でも追いかけているんでしょう。出てきたらTomcatと呼んぢゃルワイ! かわりにYナ医師が巡回に来ましたです。 写真の状態は良いらしい。リークもないので看護婦の手が空き次第チューブを抜くといいます。



しかし、T田センセといい、Yナセンセといい、院内の地位はペーペーなのでしょうかな?
看護婦連中の態度を見ていると、頼りないお坊ちゃま扱いですから。看護婦の都合を伺う医者というのもおかしなもので・・・・それはポチ除去の時にも垣間見れました。



補助の看護婦が一人付いて始まりました。パッチパチと縫合糸を切り、(って縫ってあったんですねぇ。)麻酔をします。
「山猫さん。痛かったら痛いと言ってくださいね。」と言いながらYナセンセ、プスプスと麻酔注射していきます。まあ、ほんとのこと言ってもしかたないので「痛くありまっせーん。」と応えておきました。そして「はい、息を吐いて~」



 ≪がこっ じゅるじゅる≫



おっ、おお? おわ~~~!



本当にこんな音がしましたぜ! で、なんとも内臓チックな痛みだわねぇ~
「今のは効きましたぜ。センセ。」
「中には麻酔してないからね。」
平然と言うな! 人の痛みを感じなさいよ! ったく!



傷口にパッチンパチリとホッチキス! 処置完了!
ここで看護婦のたまいました。
「Yナ先生。まだ(私)居なくちゃいけませんか?」
おお~~!! ワタクシの耳にはこう聞こえました。
「今日は3連休初日で看護婦ぶち少ないから、あたしゃ忙しいんだよ。後始末はあんたおやり。」
ああっ! おそろしやオソロシヤ。Yナセンセ。あーた。この病棟では最下層の扱いなのね!

ついにドレインチューブが抜けた。これでポチ(本名トロッカー)ともお別れだ。ちぃ~とばっかり愛着が湧いてきたところなのですが・・・・こころなしかポチも寂しそうです。ワタクシもさみしい・・・・わけなかろう!
いやいや10日ぶりだよ。自由に動けるっていいなー!
処置室を出て「なんて体が軽いんだ!」と叫んだら、向かいの寝たきりおじいさん湿った視線を感じてしまったですよ。あのじいさん。あと1時間以内に死んだら絶対ワタクシメを呪い殺しにかかるでしょうね。



頻尿、頻糞には参りますが、もうワタクシメはここにいるべき人間ではありまっせん。



Yナ医師は今日退院してもいいよと言ったが、ちょっとそれは自信ない。
もう一泊することに。



傷口だけを気にすればいいので熟睡できるかな?と思いましたが、ここ1週間ついた習慣はそんな急には元に戻りません。
やはり、こうなってしまいました。



中秋の名月が沈まんとする頃を見る夜明けかな。    山猫拝



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-17 03:22 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 16日

見舞い

両親、A部長、I課長の見舞いを受ける。
見舞いってカチあうもんなんですねぇ・・・・・・前回入院したときも総勢7人に囲まれ、『最後のお別れ』気分を味わいましたですよ。
なんか重病人扱いですなー。



まあ、確かにダメージは小さいにしても手術は手術ですし、タカをくくっていたので、痛みと不快感のギャップに驚いているのも事実です。外科の担当医ヤングなT田にも毒づきましたよ。「こんなに痛いとは聞いてないよー!」



なにが痛いって、傷口じゃないですよ。ドレインチューブとマイスペアリブが当たっているらしい所で火を噴く痛み(大げさ!焼けるような痛みが正解。byJARO)が走ります。そして、痛みのために身動き出来ず、背中のだるさも絶好調。
ドレインチューブにはリンパ液が流れ出て、ビジュアル的に痛いです。(見る人が引きます。) したがって連続した熟睡なんざ、望むべくもあらず。昼夜境なく、起きちゃ寝起きちゃ寝を繰り返します。



人は身動きしない状態では生きられない。
だいたいだね。一度、横になったら起き上がれないというのは獄の試練ですよ。うかうかしていると益々態勢が固まってどんどん動けなくなります。いやだねー。
夜中に、傷じゃなく背中のだるさで目が覚めた時のみじめさったらないですよ。起き上がる段取りを頭で描いても体がその通りに動かんとです。意を決して腹筋を使うと「あ”、げっ!」と叫びます。
「♪おとなだって、痛いんだもん。起きるたび、こう言っちゃうよん。♪」
「痛いんじゃ! ヴォケっっっ!!!」



連続睡眠限界は2時間てところです。影響からか微熱が続きます。
頓服と氷まくらは必需品です。



夜明けに沈む13夜の月を見ました。
また世間ではアワタダシイ日常生活が始まるわけですな。
それに比べたら3食昼寝付きのワタクシメの生活は甘くただれていますが・・・・・
ココロは叫びます。



頭洗いテー! 風呂入りテー! ちゃんと歯磨きテー! ちゃんと眠りテー!



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-16 20:21 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 15日

術後の体調

 座薬の効果もあまり長続きはしなかったようです。
何度か中のだるさに目が覚めました。
未明にもう一回ナースコール。(ああ神よ、この弱き山猫を許したまえ)
体の片側にクッションを入れてもらいました。しかし10分もすると、また痛くなります。こりゃ起き上がっていないとだめでんがな! 背中とベッドを仲違いさせなければいけません! 看護婦さんが気を回してベッドのリモコンを渡してくれました。おおーっ!! 早く言ってくんなまし。こ、これは伝説のパラマウントではないですか!! さすが、手術に耐えたご褒美はあるんですねぇ~。背もたれを思い切り立てて背中をGから隔離しましたら、ああっ楽です! 思わずうとうとしてしまいます。しかしですよ・・・・今まで無理して存在を否定してきましたが、右のわき腹は一体どうなっているのでしょうか? ガーゼその他で詳細不明ですが、 あのヤングな医師たちは鉄板を貼り付けていったのは間違いないでしょうね。
背中だるい、転じて腰だるいが、次に気付いたら、さわやかな朝でした。
背後から明るい光が入ってきますねえ。日当たり良好ですねぇ。家賃いくらくらいですか?
(ええ、このギャグ、密かにマイブームです)



看護婦さん、朝の検温に回ってきました。
声が変です。カゼで喉がイカレた時のように力がありません。
しかしまあ、よくもこんなに、あっちこっち管でつないでくれますねぇ。ワタクシメ緊縛マニアではないので、これは少々つらい、ていうか一刻も早く取っておくんなまし!! 
言ってみるもんです。
まず、酸素マスク
薄汚れたCO2入りの空気で十分なので撤去!

それから尿道カテーテル
パラマウントベッドを縦横無尽に扱って座りションも出来そうなので撤去!(ああっ撤去の一瞬は・・・・・・) 撤去直後にシビンを要求致しました。だって放尿のヨロコビはあんなホソッちいカテーテル如きでは味わえませんもの。

そして、足揉みマシーン
血栓できないほどベッドの上で動き回っているので撤去。タイツは記念品として贈呈されました。(正直使い道なし。いつぞやのオリンピックマラソン乱入男の真似には使える。)残るは点滴ですが、これはまだノルマが残っているらしいです。

あっあと忘れてはいけない! おお~愛しの『ポチ』よ! おまえだけだ! ずっとワタクシメに寄り添い励まし続けてくれているのは!



面倒な管や装置が取れましたので、ワタクシメは右脇の鉄板をかばいつつ、立ち上がりました。おお~、大地の冷たさよ。ってワタクシメのスリッパはどこですか? あ、はいはい。ありがとう。よく見るとワタクシメの私物のうち、スリッパ、ボックスティッシュとなぜかTVカードがテーブルの上に用意されていた。他のものはと見渡すと、看護婦さんは察して「あとはロッカーの中にありますよ。出して欲しいものがあったら言ってくださいね。」 あなたさまはクランケの心を読取る術を会得してっらっしゃるのですね。感心カンシン! それじゃあワタクシメの今一番欲しいものを読取ってくださいまし。・・・・・・・さあ、どうぞ。・・・・・・・・もう!ケータイですよケータイ! いろいろ連絡したいぢゃないですか! 多分、看護婦さん、わかっていて、わからないフリしてたんですね。さすがにご法度ですもんね。

朝のトイレからは歩いて行きました。ポチと点滴をお供にして・・・・ワタクシメ、愕然ですよ! じじいの動きしか出来ないのですよ! トイレまで15mにいったい何分かけたの?(ちょっとおおげさ。でも秒速50cmだね。ホントに) 全身麻酔ってオトロシイ!!!



術後しばらくは水分の貸借対照表をつけるために、飲む水出る尿を申告しなければいけません。したがって狭いトイレにポチと入って、なおかつ容器に尿出ししなければいけません。過少申告したり脱尿すると○看の女に告発されます。ついでに大ちゃんにも挑戦しましたが、こちらは固形物の補給がないため押し出されてきませんですよ。またもやベンピーの恐怖の再来か? 仕方なく、再びじじいの歩きで回復室に戻りましたですよ。ずっと看護婦さんが歩調を合わせていたのは転倒防止のためですか? そんなじじいじゃないですよ。でも歩く速度がジジイなのもジジツ。



婦長さん(あ、いや師長さん)が来はりました。
「お名前は以前から伺っていました。山猫さん西棟にようこそいらっしゃいました。」



???ワタクシって有名人なの???



推測1.人間ドックで気胸の見つかった変な患者。その名は山猫!!
推測2.バリウム固まらせて、浣腸の末、へろへろになった変な患者。その名は山猫!!
推測3.内科にさじ投げられた可哀想な患者。ていうか最初から外科にかかれよ! 山猫!!



どっちにころんでも、進んでも退いても、いい噂じゃないよね。
で、その婦長さんが実家に電話してくれるというのです。なんとも親切なケアじゃあーりませんか?
「だって、ほら、山猫さん。手術の時、誰も待機してなかったでしょ。ご両親はさぞかし心配なさっているわよ。」



ああ、そうですか。そうだったのですね。もうひとつ追加ですわ。



推測4.手術の時、だ~れもそばにいなかった可哀想な患者。その名は山猫!!



お言葉に甘えて実家の電話番号を教えました。それじゃ、ついでに会社にもと甘えたら、それは自分でかけなさい。とかわされました。HAHAHA



午前中のうちに点滴が外れました。動脈に刺さっていたシャントも取ってもらいました。血の塊が盛り上がっていてグロでしたよ。で昼から、食事を許されました。わーい!
なんたって13日の夜以来の食い物ですから、おかゆだろうが、味のない魚の煮付けだろうがおいしくておいしくて、ワタクシ推定7分で平らげました。ちょっと飲み込みにくいな~。でも美味しかったよ~!
点検にきた看護婦さんがあきれています。
もう食べ終わっちゃったの? 早すぎますよ~。気分悪くなってないですか?」
「ぜんぜん大丈夫ですよ。言われてみれば喉に違和感ありましたけど」
「オペ中、気管にかなり太いチューブを挿管してたんですよ。痛くなかったですか?」
喉や食道が弱っているところへ急に食い物を通すとたまに食道が傷つくらしいです。その注意をしに来たら、もうフィニッシュしてるじゃないですか。あきれ顔で去っていかれました。
まあ、彼女は、食事を前に固まっている可哀想な患者を見にきたんだと思います。それがまあ、とんだペロリン君だったので拍子抜けしたんですね。



午後、西9階へ引越し。



部屋の一番奥で、西の眺望が良いです。でも西日は強烈ですって。トイレまでが遠いです。
このフロアでは呼吸器外科は少数民族だと感じました。
まわりはみんな心臓血管外科の患者です。バイパス手術後の方がいっぱいいらっしゃいます・そしておそろしいことに皆さん糖尿病も患っていらっしゃいました。因果関係あるんですかね? そんな中、『ポチ』を連れているワタクシ気胸人はまったくの異端者です。
まぁそれでもリハビリの第一歩です。



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-15 23:17 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 14日

手術

 本当に寝られませんでした。ワタクシ本当に小心者です。まぁ確かに、早いところ社会復帰したい一心で早めの手術を希望しましたが、昨日の今日なんて、想定外ですわ。気胸の手術なんてちゃちゃいのちゃいで終わっちゃうよ。と昨晩ヤングな医者2名は言っていましたが、その割にはいろいろとワタクシメ書類にサインしましたよねぇ・・・・・あれはどういうわけでしょう? 内視鏡手術ってやはり『うまへた』があるやと聞きかじっておりますよ。だいたい、夕方の手術なのに朝から絶食ってなんですかっっ! どん!(と机を叩く) 無味乾燥した日常の中で唯一オアシス的時間。それが食事なのに・・・・・昼なんか絶食札かかっているのに看護助手のおばちゃん食事持ってくるんだもん! 思わず食べちまおう、なんて邪まな思いにかられましたよ。箸に手を伸ばそうとしたワタクシメでしたが、看護助手さん気付いてしまいました。
「あっら~、今日手術なのね。絶食だわ。ごめんね~ほほほほほほ。」
と遠ざかるドップラー効果。ああ、午後は水もだめなのですか? 地獄です。仕方ないのでワタクシメ『ポチ』の散歩をかねて、売店にT字帯を買いに行きましたよ。ひらたく言えば[ふんどし]でんがな。長めのトイレタイムをしたあと病室に帰ると、看護婦さんが探しておいででした。
「山猫さん、逃げちゃったかと思いましたよ~。」
ってキミ。ワタクシそこまでヘタレではありませんぞ! 確かにさっきまでウンコ垂れていましたが、で何用ですの? おおっ、手術着ではあーりませんか? 病室で着てしまうんですね。もしやT字帯も? 「それは術後に着けますから持って行ってくださいね。」 アイアイサー! 
いよいよ盛り上がってまいりましたね~~~・・・・・・・と空元気。
 予定では15:00から麻酔開始のはずなのに・・・・手術着でスタンバイしているのに、なかなかお呼びかかりませんねぇ。前の方が押しているのですか? まさか、術中急変で・・・!!暇もてあましですよ。談話室に本を返したことを後悔しました。あまりに暇だったので、愛しのRちゃんにケータイで遺言送ったですよ。ほんの軽いブラックジョークだったんですが、笑えません! しっかりがんばってらっしゃい。と返信してきました。
巡回の看護婦は「まだ来ない? 申し訳ないわね。緊張させちゃって」



16:00 ようやくと移動開始ですよ。車椅子に乗り6階手術棟に。
ドアを何個かくぐり、そこが車椅子の限界地点、いやいや雑菌まみれの下界の不純物の越えられない壁ですわ。ワタクシメ世間の垢にまみれていますから。
なんというか、扉が上に開き、カウンター越しに手術室のスタッフが居ましてな、そのカウンターに手術着以外脱いで横たわれというのですわ。おやおや、いきなり横たわったプレートが動いてワタクシメ、薄汚れた下界から純真無垢な手術室に入りましたですよ。そこからはストレッチャーで移動です。ベンケーシーのオープニングの気分を味わい手術室に。
おおっ広いですねぇ! なんか手術台がいっぱいありますよ。だれか最中の人はいるのかな? なわけないか。 家賃どれくらい取るんでしょうか? あ、軽いジョークです。はい、小心者ですから緊張をほぐそうと必死なんです。はい。



 いよいよ手術台に乗り換えです。以外と硬いですな。しかも肌寒い。でもBGMはクラッシックなんですね。ワタクシの緊張をほぐすためでしたら、『ヴァンヘイレン』『スティーリーダン』を聴かせておくんなまし。まわりを見回すと麻酔医の他は看護婦さんが3人だけ。顔の半分はマスクですから、なんなんですが、いやはや美形でございますなぁ。万が一のことがあったら、最後に見た異性が美形ですとこりゃ成仏できますな。これがあき○城とか○木数子とか泉○んこなんかだったら、確実に迷いますな。化けて出ますな。うん、この病院の措置は正しい!
  いよいよ麻酔でっす。
「それじゃ、いきましょうかね。」
麻酔科の兄ちゃん気持ちをリラックスさせるつもりだろうが軽すぎです! 不安をあおります。この不安は的中しました
「おや、あれ、おお、ううむ・・・」

疑問符的うめき発しながらワタクシメの手首動脈に針を刺しては抜き刺しては抜き・・・・おおい?(怒)
結局、動脈シャント13回もやり直しやがった。縁起悪いったらありゃしねぇ!(やはり江戸前) ようやくと動脈シャントが成功したが、なんか今度は麻酔液の注入ゲージに異常ありらしいです。麻酔医のにーちゃん、傍らの看護婦に「これ、どーなってんの?」なんて聞いています。 おお~い! あんたが大将でしょ?
おいおい、また最初からやり直しかい? またプスプス刺しまくるのかい? いやだよ、もう動脈は静脈と違って痛いんだよ。なんでか知らないけどそうだんだよ。
勘弁してよー!
祈る気持ちでいると、どうやらゲージが動いたらしいです。
スタンバイオーケーで麻酔の注入が始まりました。手首がじわ~んとしましたよ。で、ワタクシの口元には酸素吸入マスクが・・・・
「はい、大きく吸って」
すーっ・・・
「山猫さん、返事できますか?」「はーい」「はい、じゃあもう一回、大きく吸ってー。」すーっ・・・「山猫さん?」「は~い」「大きく吸って!」
だいたいわかってきましたぞ。どこで意識なくなるか確認してるんですな。よーし、お笑いパラノイアのワタクシメの闘争心に火をつけましたね。なんかギャグをとばしたろ。と思いましたが4回目の問いかけに応えることは出来ませんでした。
ワタクシメは左の脳が溶けて流れる感覚を味わい機能停止・・・・



・・・・・なんか、ごろごろと動いているな~。ああ、病室に移動しているんだな。



「・・・かりますか? 山猫さん? わかりますか? 無事終わりましたよ・・・」



手術終了し、麻酔が完全に覚めたのが23:00頃とのこと。それ以前にも目覚めてはいたのですが情けないくらいに断片的記憶しかありません。



尿意の津波。
全世界の見積書が頭になだれ込んでくる悪夢。
閻魔様だか裁判長だか知らんが足をもみながら一個一個確かめるんだ。
「これはお前の作った見積か?」



多分、目覚めての第一声は
「小便漏れちゃう!」



目は見えているのですが、デティールを記憶することは出来ない。わかりますかね? この感覚。今いるのはなんか手術室の横の控え室なのかなと思っていました。
完全に意識が戻ったのは看護婦さんに氷のかけらを口に入れてもらった瞬間でした。旨かったぁ~。
そして麻酔が抜けると同時に来ましたよ~。傷の痛みではなく背中のだるさですよ。入院してからこっちずっと続いていた痛みですわ。午前3時すぎ、耐えられずナースコールをしたですよ。前回入院から数えても初のナースコールでした。勧めに従い、座薬の痛み止めを注入。もう、恥も外聞もありません。ワタクシメ今は思考力ゼロ、戦闘力ゼロ、機動力ゼロ。たゆたう如き頼りなさ。ですもの。

座薬が効いてきました。



少し寝させてください。



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-14 04:10 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 13日

転科決定

 朝の回診で初めて見るH医師登場。かわいいISAちゃんがその後ろに目立たないように控えており、看護婦2名、あの小生意気と美人M女王様。
おおーっっ!朝からオールスターキャストじゃないですか。ワタクシメ如きのために呼吸器内科病棟総力を挙げての診察でございますか? その割には元気のないISAちゃん。H医師はカルテを一瞥するといきなり宣言なさいました。
「陰圧5日間か。内科的には限界だな。このまま陰圧かけても漏れは収まらないと判断します。外科で患部を切除して縫いましょう。」
まあ、ひらたく言えば呼吸器内科ではスプーン投との診断。ISAちゃん暗いわけですね。自分のした処置がすべて無に帰したわけですから。
呼吸器外科へ転科決定です。
さようなら、ISAセンセ。M女王様(涙)。



ワタクシ少し、暗くなったんでしょうね。
小生意気さんが精一杯のやさしさでワタクシメの髪をなでつけて
「シャンプーしましょうかね」と言ってくれた。
あ、なんてやさしい人だ。いままでつんけん小生意気でしょうもないと思っていましたが、あなた様も天使だったのですね。誤解してごめんなさい。
と思ったら、廊下に出た瞬間、通りかかった下っ端看護婦を呼びとめ
「856室の山猫さんをシャンプーして!」と丸投しているぢゃないですか!
あんたって人は!!



 でもその下っ端Sさんはやさしくシャンプーしてくれましたよ。美容室、床屋でプロがどういうふうに洗っているのか見て勉強したんですって。えらいねえ。
すっきりしたところへISAちゃん登場。さすがに颯爽とはいきませんでしたね。
「山猫さん。ごめんなさい。力不足で・・・・・」と本当に申し訳なさそうです。ワタクシメは妄想の中で、ISAちゃんを抱きしめ優しくささやいたものです。
「きみが悪いんじゃない。これも運命さ。」
でも、ふと気になりましたので訊いてみました。
「穴が大きすぎたのですか?」
「そうかも知れないし、複数の穴があるのかも・・・CTの様子から判断すると・・・」
ワタクシメ核心の質問をしました。
「ワタクシメの肺はそんなにひどいのですか? どんな感じなのですか?」
ISAちゃんは一層眉をしかめ、ただ一言、「ぼこぼこ・・・・
解説すると肺胞がメルトダウンした空洞が複数存在し、弱くなった胸膜が風船のように膨らんだ『ブラ』と呼ばれるものが右肺尖頭部に複数存在しているし、その他にも『ブラ』予備軍が右はおろか左肺にも全体にわたって存在しているらしいですって!! 
一気にブルー入りましたですよ。ここでISAちゃん聞いてきました。
「山猫さん、CT結果見ていないのですか?」
「あい、見てません。」
「見てください。今ステーションにありますから。」
でISAちゃんとナースステーションに行くと、おやおや、外来で診ていただいたI医師がいらっしゃいます。
「はい、見てください。山猫さんの肺の輪切りです。ほらほうら、この黒いところ蓮みたいでしょ。これ溶けてしまった肺です。」
気のせいですか? I田医師楽しそうですね・・・
「これが『ブラ』です。くらいありますね。この部分を切り取る予定です。」 
あああっ! こんなになるまで気がつかなかったワタクシを許してちょんまげ!(死語)



それからの展開は速いものでしたよ。
午後、ちょうどI課長,後輩Yが見舞いに来る直前に、外科のサウザント先生から概略説明を受け、早い執刀をお願いしていたが、両人のいる前で明日の手術が決定した。



説明書にサインすると、女王様Mさんが採血、身体測定をしに来た。
「手術決まったんですね。」
「はい。」
「明日ですってね。めまぐるしいですよね。」
「転科するんでしょ。Mさんと別れるのはさみしいなぁ。」
「でも、西棟はここよりもきれいですよ。」
本当に悲しいな。これが実質最後の彼女との触れあいでした。ワタクシメのアナ~ルはあなたの指の感触を一生忘れないでしょう(爆爆)



でも、なんで身長を測るのでしょう? まさか、万が一のため棺おけのサイズを決めているのでしょうか。ううう、きっとそうだ。ワタクシメは手術台の上で出血多量で・・・わーん(号泣)*脚注:これは麻酔の方法と量を計るためです。



夜、消灯後に執刀医と麻酔科の技師から手術の内容説明を受けました。正直言いまして眠い目をこすりながらでしたので、何も頭に入りませんでしたよ。まあしかし、執刀医の若いこと若いこと!
T田、Yナ両医師とも学生インターンかい? というくらいヤング(またもや死語)



手術は明日16:00開始とのことです。すっかり目が冴えてしまって夜眠れずです。



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-13 01:16 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 12日

暗転

 別荘暮らしも早6日目です。
極楽トンボになりきれぬワタクシメといたしましては、下界の出来事が気になってしかたありません。郵政民営化選挙も昨日、不投票のまま終わってしまいましたし、なによりも途中で投げ出した仕事の数々が気になります。幸いにも(?)ケータイの使用はお目こぼしいただいており、大体の流れはわかるのですが、疎外感はぬぐえません
(嗚咽) ゴメンナサイ、らしくないよね。(お約束)

 なーんちって、昨日からドレインチューブはクリッピングされていて、今日抜管予定なんだよね。『ポチ』さえ離れれば行動範囲広がるよ~。ていうか退院だよね。自宅療養だよね。
そしてその時は来ました。主治医のかわいいISAちゃんが今日も颯爽と現れ、
「山猫さん。経過いいからチューブ抜きましょうね。処置室に来てください。」
とにこやかに宣言されました。
 わーいわーい!! ついに憧れの抜管プレイだ!
 ISAちゃんは挿管プレイが上手かったから抜き(!)もきっと上手ですよね。
ワタクシそそくさと処置室に行きましたよ。そこには初めて見る小生意気そうな看護婦が待っていました。ワタクシメをベッドに押し倒すと、チューブの周りのテープ、ガーゼをべりばりぼりと剥がします。コラコラ、もう少しヤサしく出来んのかね? 用意は万端です。ワタクシ初めて管の突き刺さっている現場を目にしました。
うーん、グロですねぇ。小さいなりに切開しているわりに傷の痛みを感じないのはやはりISAちゃんのメスさばきが上手いからでしょうか? 神経を避けてらっしゃるのでしょう。
 んでISAちゃん、なかなか登場しませんね。どうしたのでしょうか? やはり女ですもの、身づくろいに時間がかかるのかしら? 
とようやく登場! よっ天才! 早いところこの管、取ってくんな。(またもや江戸前) しかしISAちゃんは悲しそうに言うのです。
「山猫さん。ちょっといきんで見てください。」 
ほっ? 新しいプレイですか? そしたらチビらない程度に・・・ううん! ごぼごぼ(!) 
あれまあ、『ポチ』がチビりましたよ。ISAちゃんのかわいい顔が曇りました。
「山猫さん。申し訳ないけどまだ穴は塞がってません。ちょっと圧をかけて吸引しましょう。」
というなり手で顔を覆い、泣き顔を見せまいと去っていくのでした。(このあたり妄想入ってます。) 
残されたワタクシメはMEGA10です。小生意気看護婦は「なんでぃ、ちくしょう。無駄足かよ。」と実に大雑把にワタクシメとチューブの接点をガーゼで覆い隠しました。 あ、あの、とめ方がきつくて、皮膚が引きつるのですが・・・・しかしもうすでに小生意気さんの姿はありません。ワタクシは『ポチ』と二人でさびしく部屋に戻ったのでした。
すぐに小生意気さんが『ポチ』をコンセントにつなぎました。『ポチ』自身も自由を奪われた次第です。
10cmH2Oの陰圧で吸引ですって。でもこれって、トイレとかどうするんでしょうか?
ワタクシメの行動半径はコンセントとチューブの伸ばせる限りの半径1.5mしかないのですか? 
「充電できたらコンセントなしで30分は持つよ。」と小生意気。
そこへISAちゃん来たれリ。そして爆弾発言。
「山猫さんの穴は予想以上に大きいか、複数あるみたいです。この陰圧でだめだと、外科的処置も考えないと・・・・」
と実に申し訳なさそうなんです。この時は、そんなISAちゃんが可哀想で事の重大さを把握してませんでしたよ。
 夜になるころ『ポチ』は頻繁に泣き声(アラーム)をあげるようになりました。あまりにうるさいのでアラームを切ったですよ。
消灯後も目が冴えています。正直言って、出口の見えないトンネルに突入した感じです。また5日くらい、このまま過ごすかと思うとワタクシ叫びだしたい衝動に駆られまする。
充電の終わった『ポチ』を台車からはずして手持ちでトイレに行きます。 ほら、夜中に台車引きずると結構うるさいでしょ。でも、トロッカーを手持ちで移動する患者は珍しいらしく、巡回看護婦は呆気に取られていました。
ああ、またカルテか申し送り事項に、856号の山猫さん、夜中に徘徊。トロッカーを『ポチ』と呼んでいます。手で持って散歩してます・・・・なんて書かれているんでしょうな。
 えええええっ!どうぞご自由に!! なんとでも書いてくださいませ。





by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-12 23:40 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 11日

これって・・・

なんか、トイレでいきむと
空気が漏れるんですよね~。
これって・・・やっぱ・・・



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-11 23:55 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)
2005年 09月 10日

なんで入院?

なかなかドレインチューブ抜管の段階に進めません。一応エアリークは止まっているのですが・・・・・いったいワタクシメはなんで入院しているのでしょう?
ただ痔が痛いだけ。ものすご~く惨めな気分です。もう4日風呂に入ってません。汗臭いでっす。下剤の副作用でワタクシメのメルセデス(便通)は日に数回を数え、すっかり雲竹斎と化してしまいましたですよ。
およそ人間の尊厳を踏みにじる状況でしょ?
『ポチ』を連れては風呂には入れませんので、清拭だけです。髪は業を煮やして洗いましたが、やはり迫りくるホームレス臭には勝てません。



いったい、いつになったらこの『風船ふくらまし競争』は終わるのでしょうか?



久方ぶりにイラつくワタクシメでした。



by Wild_Cat_Seeker | 2005-09-10 23:53 | 厄年入院日記(き、気胸なり!) | Comments(0)