山猫を探す人Ⅱ

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2011年 12月 03日

水のゆくえ

豪雨の真夜中、ギアをセカンド以上にシフトアップ出来ずに唸るが如くのエンジン音で下界より登り来る白いクルマあり。

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ハイビームの光芒に浮かび上がった鳥居と御堂を見て大いに戦慄した。

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その時より幾星霜・・・・・4回のオリンピックがあり、デジカメが普及し、裂帛の気合でシャッターを押すスリルは無くなり、ケータイを持たされて仕事はすべて至急扱いになった。

その間、山奥の鳥居は雨に打たれ、寒さに縮み、虫に食われ、土に還る道を辿り始めた。

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白滝を流れる水は、はたして1995年から何度循環したのだろうか・・・・・
いや、もしかしたら、未だに数千年単位の旅を続けていて、ワタクシが16年前に見た水の分子たちは偏西風に乗り太平洋を渡り、新大陸で雨になり、ロッキー山脈から雪解け水となりグレートプレーンズの小麦を育てあげ、昨日食べたナチュラルローソンのパンとともにワタクシの体内に居るかもしれない。

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万に一つもない帰還率の水たちを見送るワタクシの体内にある約38ℓの水は、



さて、、、果たしていったいぜんたい、どこから来てどこに行く途中の旅するモノなのか・・・











・・・・ぴしっ!  イテッ!



by Wild_Cat_Seeker | 2011-12-03 19:20 | 遠野物語の地 | Comments(0)
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