山猫を探す人Ⅱ

okenamay.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2009年 09月 04日

ライダーに告ぐ!

荒川高原において、ここのところ、立て続けに奇怪な現象が続いている(らしい)。

道端に放置されたバイクが日に数台見つかる(らしい)。

同時に放牧中の牛、馬が日に数頭居なくなる(らしい)。



ジツに奇怪である。

この事態に当局は私立探偵「山猫ホームズ」を雇い入れた。

山猫ホームズは現場を見るなり、こう言ったそうな。



「ふっ、ワトスン君。初歩的な問題だよ。残ったバイクの数と消えた牛馬の数が同数だよ。これで真相は明らかだよ。」



「ぜんぜん見当もつかないよ。ホームズ! どうか説明してくれ。」
勝手にワトスンと呼ばれてしまった当局の人は仕方なくワトソンになりきって応えたそうな。


簡単に答を言ってしまうと、名探偵の有難みが失せるので、山猫ホームズ決してネタを明かさない。それでもじわじわとヒントを出していく。
「この事件にはキツネが大きく係わっているね。」


~~~ここから、回想モード突入~~~

〇〇県からやってきたライダー某と某は荒川高原の馬ッ子ファーム辺りでバイクを停め、雄大な景色を満喫していた。
「さて、そろそろ行くか。」
と二人してバイクに跨ると走り出した。
異変にはすぐに気付いた。
「ぅあ!速い! しかし上下動が大きいぞ! まるで乗馬をしているようだ。」
「ううう、なんかスピードが全然出ないぞ。2速も4速も変わらないぞ。第一クラクションが『ンもぉ~~』ってなんやねん!」



~~~ふたたび現実モードに~~~



当局のワトスンは憤慨した。
「いくらなんでも、そんな無茶苦茶な! バイクと牛馬を間違えたなんて信じられない!」



「あいかわらずだねぇ、きみは。私のやり口は良く知っているはずだのに。残った証拠を元に導き出された推理の結果が、どんなに現実離れしていても、真実だということさ。」

当局のワトスンは少し冷静になって、こう問うた。
「この悲劇を繰り返さないためには、どうしたらいい?」

山猫ホームズは前脚で顔を洗いながら、もう興味なしという感じで言い放った。



「立て札でも立てておけば?」

かくして、荒川高原の数箇所に新しい看板が設置されたのであった。



ライダーに告ぐ!_c0337257_12191305.jpg

ライダーの皆さん、、、、気をつけてくださいね!


って、本気にしちゃやーよー!(爆)







by Wild_Cat_Seeker | 2009-09-04 21:55 | 遠野の山奥に | Comments(2)
Commented by たみゃちょ at 2009-09-04 22:44 x
「バイク」とは、「馬行く」とも書く!

・・・・なんて。


オチの画像にワロタ、ワロタ!
そうそう、この看板!
目にする度にウケました。 でも、そうですよねー
ウマっこが時々道路に出てくるらしいですし・・

そういえば、昨秋柵の傍でウマっこが固まっていたので、
「ラッキィ!」と思っていたら、向こうからバイクの集団
がきて、ウマタチは「ぶひひーん!』と嘶いて去ってしまい
ました・・・・


Commented by yamaneko at 2009-09-05 07:04 x
たみゃちょ様

馬行く・・・・・・・ククっ!

あ~ごみんごみん! 恒例の寝オチでした。
ども最近電池切れが潔すぎる_|‾|○

たすかにアラカワで脱走馬は何回か見ました。牛はないなぁ・・新山では見たっけ・・・

でも看板はバイクだけに注意を促しているね~。なぜ?クルマだって衝突の可能性あるのに・・・

やはり、たみゃちょ様も経験した、音に驚き逃げ惑うからかにゃ?
馬は特に神経質ですから。
改造マフラーによる不必要な大音響は避けて欲しいものです。

名前
URL
削除用パスワード


<< 昼飯前のひとまわり~回想の盂蘭盆Ⅲ      視野角180度~貞任の雲海 >>