山猫を探す人Ⅱ

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2009年 05月 23日

Dawn of a man

寒風から綾織方面へ旧道を行くと、右手に見えてくる存在感たっぷりのオブジェ・・・・・



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鼻緒の付いた「ぬりかべ」か?



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いやいや、これこそ人類に進化の夜明けをもたらした「モノリス」であろう。
*やはりBGMはコレ(w
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はい、しょーもない「ボケ」は、これくらいにして(笑)
ここは羽黒岩への入口。
遠野物語拾遺10話ゆかりの地です。

岩まで400mか・・・・・一瞬よぎる不安(w



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いくら里近くといっても、400mも進めば、そこは深山幽谷な雰囲気 。
夕暮れ時や朝早くは「クマー」の恐怖もある。



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やがて見えてくる大きな岩。
写真では表現しきれていないが、これは巨大だ。



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岩の前面には「出羽神社」がございましてな・・・・

んん?



遠野物語拾遺10話によれば、在ったのは「羽黒様」
まぁ、羽黒山は出羽にあるので、こんな呼び名の変遷もありなのかな?



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さて、いよいよ大岩に近づいてみようか・・・・・・

遠野物語拾遺では「とがり岩」と称されていたはず。
それが今では羽黒岩と呼ばれている。
まぁ、「羽黒様のとがり岩」が短縮されて「羽黒岩」になったものと推定可能だ。

日本人の短縮好きは昔からなのだね。
「前略」とか「以下同文」とか・・・・ちょっと違うか(www



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いや、どうでもいいけど、この岩は大きい。
近づくとデジカメでは全容が捉えられない。
かといって遠のけば大きさが伝わらない。



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巨大なものに対する畏れが信仰を生んだのだろう。
羽黒岩と呼ばれる以前からの古い信仰と思われる。
物語拾遺に描かれた内容も、興味深い。

松ノ木とおがりくらべをしていた「とがり岩」を見た天狗が、石の分際で樹木と丈競べをするとはけしからんと言って、下駄で頭を蹴欠いた。

これは、古い信仰と新しい信仰の争いを表現しているのではないだろうか。
土着の巨石信仰に対し、羽黒派の修験者が挑んだ宗教戦争だ。
その結果、古い信仰の象徴を穢し、葬る行為として巨石の一部を破壊し、
己の信仰の偉大さ強大さを誇示した。

それが「天狗(修験者)」が下駄で岩を蹴り欠いたという伝説に凝縮されたのではなかろうか。



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歴史とは勝者の歴史であり、伝説とは敗者の歴史である。

遠野物語拾遺10話は、敗者の歴史を垣間見ることが出来る話なのだ。



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by Wild_Cat_Seeker | 2009-05-23 13:22 | 遠野物語の地 | Comments(8)
Commented by 東北の湘南人 at 2009-05-23 23:20 x
こんばんわ。
お久の訪問です(w

春先、熊が徘徊を始めようとする頃・・・例の700mある薄暗い森を行ったん
ですね。勇気ある行動に感服致します。

また、最後の画像が「ニコ動」風で、非常にうけました。



・・・・・chickenですな。(分る人には分かりますよねw)

Commented by yamaneko at 2009-05-24 00:19 x
東北の湘南人様

あ、ご無沙汰です。

な、700m????
あ、どうりで時間が掛かったはずだ(w
またボガ吹かれた。

有名な場所なのに今まで足を向けていませんでしたので、夕暮れにもかかわらず行ったのですがクマーがねぇ・・・と林の向こうに動くものが!
畑仕事のじっつぁまですた(爆)

最期のヌコ動風 気に入っていただけましたか(w

お見苦しいところをお見せしました。

chicken・・・・・george(www and yellow.

Commented by romi at 2009-05-24 09:06 x
曇天の遠野郷です。
スッキリしたいのですが色々あってうまくいかない事もおおいです。
こちらの石は恥ずかしながら・・・・まだ見ていません・・・m(_”_)m
巨石に対する畏怖と崇拝・・・巨石文明を象徴するものですね。
石上・六神石そして石そのものの東峰(早池峯)と不変なる物の代表者なのでしょうかね。

*こちらでもですね・・・わたしは粛々と削除しております。

Commented by とらねこ at 2009-05-24 09:42 x
宗教的な関り、そのご見解なかなか説得力があります。
続石です・・・・おっとこれも意味不明となりますかね・・・笑

やはり、某の書き連ねていること意味不明ですな・・・。

Commented by yamaneko at 2009-05-24 11:53 x
romi様

うまくいかぬも人生ですね。
のほほんと非生産的に資源消費するだけの人生に比べたら、なんと悩める人生の素晴らしきこと!
あ、ごめんなさい。「悩み」は人それぞれなので軽々しく論じてはナラヌでした。

巨石、巨木、巨〇(w   
すべて原始的な信仰ですよね。あ、巨人もかな?(w

*コチラもプログラムに沿って粛々と事を進めているだけです。

Commented by yamaneko at 2009-05-24 12:00 x
とらねこ様

先だってご紹介されていた「釣きち三平」の作中でも、伝説には真実が隠されている、みたいなセリフがあったやうな・・・・

*コメントの中身はどうでもよいようです。反応を楽しんでいるだけですから、自ずと解決策は見えてきます。まぁ、ゴキブリに「おまえ出てくるな!」と言って、出てくるわけで、出てきた奴は容赦なく叩き潰す。これでいいんじゃないでしょうか。

Commented by 一如 at 2009-05-26 12:21 x
ここがエントリされて、ほんとは真っ先にカキコしたかつたのよ…(ヨヨヨ
しかーし、なんらかバトルってらったのですずかにあとずさりーー(笑

あー、ありがたやありがたや
ワダグジ以前から
↑>伝説には真実が隠されている
とは思ってましたが自分では読み取りきれなくて(頭がカタイモンデ
これで、ひとつすっきりしました!
あれこれ妄想分析を請け負ってもらえませんか?m(__)m

Commented by yamaneko at 2009-05-26 21:31 x
一如様

そうですよね。あんなことやってたら婦女子の皆様は遠ざかりますよね。
お見苦しいところをお見せしました。

さて、神話、伝説、逸話、童話、駄法螺・・・・意外と真実が隠されているものだと思ってます。

桃太郎だって、あれは大陸渡来の新技術を強奪した話だと踏んでいます。

妄想分析・・・(w
度がすぎるとヂゴクn集金人が・・・(w

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