山猫を探す人Ⅱ

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2008年 08月 11日

白望山・・・・を越えて

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視界は悪いが雨は降っていない。
このちゃちゃちゃちゃあ~~んすを逃す手はないよね。

今回、白望山は通過点に過ぎない。



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こちらの方向に刈払い道が続いている。



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ひとしきりのダウン&アップで白望山北峰に到着。
標高は1165mほどか・・・・一角には二十三夜信仰の名残の石碑が二塔あります。
確かに北峰の東側は窓のように森が切れていて視界が効きそうです。
おそらく東海岸の先、太平洋の水平線から昇る月が見えたことでしょう。

さてさて、どこの方々が、こんな深山に登って月待ちをしてらしたのでしょう。

残念ながら遠野分ではなさそうです。
確証はありませんが、この先の道に答えがありました。



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白望山北峰を越えて北を目指します。
笹の丈は急におとなしくなり、腰の高さほどで、刈払い道が続きます。
しかし、今までの刈払いとは違い、道自体はしっかりと踏み込まれています。



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急仕込みの刈払いにありがちな荒々しさがない、しっとりと落ち着いた道です。
このダケカンバの尾根道は気に入りました。



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ところどころ風の通り道があり、そのような場所は木々がない状態だ。
所謂、風衝草原というやつだ。
笹が多いが、ところどころに野芝があり、小さな花々が見てとれる。



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急に道が尾根を外れて、東の斜面に下り始める。
ちょっと妙な道だ。



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下ってきた道を見上げてみると・・・・・
今までにない幅広さ、下草も生えない状態、そしてあたり一面耕されたような状況。
変な道だ・・・・よ~く見ると、一面、鹿の足跡だらけだ!

間違いないな。こりゃ獣道だ(w
一瞬、尾根筋に戻ろうかとも考えたが、何せ歩きやすい(w
方向が違ったら引き返そうってことで、先に進む。



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一瞬、尾根筋に戻った道は再び、逆落とし状態(w で尾根から外れる。
振り返ってみました。結構な急斜面です。
一ノ谷の合戦の山場、鵯越の逆落としはこんな感じか(w

そういえばこの尾根筋は義経北行伝説の地とも言えるぞ。
さては義経一行、昔を懐かしんで「逆落としアゲイン!」と洒落込んだか?(爆)

無論、鹿に下れる坂なので山猫も楽勝で下れる(w わけです。
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その後、林内を鹿の足跡が続く。
方向は北を目指しているので間違ってはいない。
ありがたくトレースさせていただく。(w



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傾斜が緩む箇所は獣道が幾筋にも別れ、あらぬ方向へ行くものもあるので要注意だ。
しかし、ディープな森だ。「もののけの森」かと思っただよ。



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ちょっと不安っちゃ不安でしたが、木霊が出そうで(w



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そんな不安が終わるときが来た。

突然、森が切れた。



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突然、広がる広大な牧草地。
これは予想外だった・・・・・・・実は伝説のマヨヒガはこの辺りにあったのでは? と無邪気に想像していたのだが・・・・・・・

行く手、霧を纏った森が見えている。



あの霧の中に、本当の目的地が隠されている。

だけどね・・・・・
もう、判っていらっしゃるかと思いますが、、、、

続きますけど、何か?(爆)





























by Wild_Cat_Seeker | 2008-08-11 06:22 | 遠野の山奥に | Comments(8)
Commented by chonchon at 2008-08-11 10:23 x
その昔、バイクで走り回っていたあたりです。
折れた木、懐かしい。

Commented by たみゃちょ at 2008-08-11 21:49 x
う~む、たしかに・・・・・

♪たららら~ら~たららららら~ たらら ら~ら ら~ら ら~

・・・・って。ワケワカンネー!

要するに、コダマが森にいてらったのっす!

マヨヒガの山は、霧が似合う・・・・ここで山男に出遭ったり、
マヨヒガに辿り着いても可笑しくないっ。

もうひとつの頂の後にも続いていたのデスか・・・・
おそるべし、白望山猫さみゃ!



Commented by ゴンゲン at 2008-08-11 21:52 x
 あっ   開いた口が塞がらない
 しばらく・・・・・
 んっ   開いた口が塞がった
 いつもながらの単独行動に他人事ながらハラハラしております。

Commented by yamaneko at 2008-08-11 21:52 x
chonchon様

なぬ~! な情報ですよ~(w

この深山をバイク(チャリ? オートバイ?)で走り回っていたのすか?
いったいアプローチはどこから???

ええええ?、この道はchonchonさんが開いたのすか(w
バイクで逆落とし?

お、おそるべし!!
山人も戦慄もんの行動力!

Commented by yamaneko at 2008-08-11 22:07 x
たみゃちょどん

みぃ~~~っけ(w

>♪たららら~ら~たららららら~ たらら ら~ら ら~ら ら~

ラデツキー行進曲ですか?(大歩危)

白望山の峰続きを歩くことは久しく暖めていた企画でしから、もう満足至極ですだ。
願わくば視界の良い日にと思いましたが、振り返ってみれば霧に咽ぶ状況がこの山域にはベストマッチなのきゃもね(w

不思議トどーぶつの気配は無かったのす。鳥さえも満足に鳴かないぐるーみぃな山旅です。

Commented by yamaneko at 2008-08-11 22:10 x
ゴンゲン様もみぃ~~~っけ!(w

え、開いた口が??

心配ゴム用の山歩きです。
一応、これでも下調べ、装備、引き時を頭に入れて行動しております。
今回、踏み跡が途切れたら撤収の予定でした。

あ、いけね
完結編のエントリーまだだったす(爆)

Commented by chonchon at 2008-08-12 07:46 x
オートバイの方です。
私ではなく、私を連れて行った
人達。
その昔、ここでレースをした時の
コースの一部でもあります。
1週も出来なかった人が一杯いました。
アプローチは、割と、どこからでもいけます
但し、一般人は行けるとは思わないですが。
私も最初「ホンとかよー」
と思いながら付いて行きました。
私は、引退しましたが、今でも時々
入っているようなので、
チェーンソウの、音がいきなり近づいてきたら
彼らです。

Commented by yamaneko at 2008-08-12 22:48 x
chonchon様

戦慄の事実でした。
しかし、あの耕されたような逆落としを見ると、謎は解けましたね。
しかし、バイクが走っていない時は鹿が縦横無尽に走り回っているようです(w

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