山猫を探す人Ⅱ

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2008年 04月 15日

くゎっと大きな眼で

遠野物語拾遺第187話の舞台となった場所を訪ねてみた。



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一見変哲も無いお寺さんに見えるが・・・・



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ほれほれ、遠野物語フリークの足を止めさせる看板が(w
当然、ワタクシの足も釘付け(爆)

この拾遺187話は流し読みすると、なるほどね・・で終わってしまうが、謎は多い。

物語の主舞台になったのは寺の本堂である。旅の僧と寺男に化けた狢との一騎打ち。
旅の僧は寺男をかっと大きな眼で睨めつける。すると何を隠そう・・・・と狢が正体を現す。

なぜ、寺の後ろの山に狢堂があるのか・・・・



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確かに寺の裏山にお堂はある。
しかも親切に整備されている。訪問者が多いということですかな?



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しかし、遠野物語拾遺では「狢堂というお堂があった。」と過去形で語られていた。
拾遺の採話時にはお堂は無かったということか・・・・・

拾遺187話を勝手に補足すると・・・・

本堂の屋根から九つに切れて落ちてきた狢を、旅の僧は敵ながら天晴れと讃え、堂を構え弔ったのである。しかし、その後年を重ねるにつれて狢堂の意味が廃れ、お堂も朽ち落ちた。いつしか伝説のみが残っていたが、遠野物語に採話されたことにより、土地の有志が浄財を集め、狢堂を再建したのであった。どんどはれ

以上、つじつまを合わせるために妄想率400%で考えました。(爆)

ワタクシ、物語の本質を確かめるために、くわっと大きく眼を見開いてお堂へ向かいましたが、目線の先には・・・・・



くゎっと大きな眼で_c0337257_12130662.jpg

可憐なカタクリの花が群生していました。

もうそろそろ、山野に・・・庭先に(w 最初の花が咲いても良い頃ですよね。







by Wild_Cat_Seeker | 2008-04-15 06:29 | 遠野物語の地 | Comments(0)
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