山猫を探す人Ⅱ

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2007年 06月 06日

ちはやぶる某国潜入記

東海岸にその昔栄華を誇った独立国家があったという。
今やその存在を知るものも少なくなってきた。
そんな折、謎の機関より指令が下った。
「幻の独立国の現在を極秘裏に調査せよ。本作戦における君のコードネームは【山猫】だ。なお、作戦遂行上、君の命は危険に晒されるだろうが、当局は一切関知しない。成功を祈る。」
相変わらず、投げやりな指令だ。第一コードネームにひねりがない!
ともあれ、潜入開始だ。
やはり物好きな旅行者を装うのが得策だろう。私は特殊潜行車「ぶるーこめっつ」を近くで乗り捨て、某国の国際ステーションに降り立った。



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よしよし、誰にも見られずにファーストアプローチは完了だ。
どう見ても、今列車から降り立った旅人にしか見えまい。

一見すると国の玄関口とは思えないくらい質素な佇まいだ。
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しかしながら、ここが日本でないことはすぐに露見した。
この国では今が正月なのだ。



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実は駅前に座敷わらしが数人遊んでいたのだが、無論通常のカメラに写るはずはない。
ガラスに映りこんだところを撮影してみた。うむ、一人写っている。



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ここが税関なのだろうが、潜入調査官の私が訪ねるはずもなく、巧みにすり抜ける(笑)。
さて、この国のメインストリートへ行ってみようか。



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どうやら、ここだな。
次の瞬間、私は意外な光景を目にすることになった。



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日の丸の列!
歓迎祝典か? 誰の? は、日本国からの入国者は私一人のはず・・・
私の潜入は読まれていたのか?
潜入捜査官としてこれ以上の屈辱はない!
私のプライドがズタズタにされたところで、報告は次回に続く・・・・・









by Wild_Cat_Seeker | 2007-06-06 03:10 | 潜入捜査官シリーズ | Comments(16)
Commented by about at 2007-06-06 07:41 x
お早うございます。
これは次回が楽しみですね。アニメの続きを来週まで待つ子供の心境です(笑)。

Commented by 一如 at 2007-06-06 12:34 x
 感動した!!!
何って、「謹賀新年」 マジで新年かもしんねぇ(笑)浜の方は近くて知らない国でござる。たまに浜弁にさらされるとこちらもおもわず「そ~だ~ね~ぇぇ」(笑)イントネは宝飯どんから聞かしてもらいましょ、のモーゼ分科会浜弁科で受講しましょ

Commented by 宝飯爺 at 2007-06-06 18:22 x
宝飯爺若かりし頃、まだ独立に沸いていたこの地
に旅したるおもひであり・・初日の出の帰りこの
駅にて1月1日付の入場券を記念に購入せり・・
まだ無人駅になる前の硬券なりて今は貴重なり?
持っているのは確実なれど・・その行方わからず
・・(笑)ここのビーチ、隣の波板ビーチに比べ
波静かなりて混み合うこと少なく、子連れには
良きビーチなりけり・・近くにはマリーナありて
宝飯爺の友人の「あ~らヨット!」係留されたり
て、このヨットに泊まりクルージングせる「おもひで」ありたり・・どんどはれ

Commented by numako at 2007-06-06 19:11 x
イッタカキタカ号は居ましたか?

Commented by yamaneko at 2007-06-06 20:02 x
about様
ウワサに聞いた吉里吉里国。
ついに訪問(潜入)しましたぁ。

でも、あの小説の舞台だという宣伝めいたものは一切なしでしたね。ありがた迷惑なんかなぁ??

ま、それでも吉里吉里(きりきり)というみょ~~~なネーミングだけで、ここは訪れる価値ありでしたよ。日の丸歓迎は意外でしたがー!(笑)

続くかなぁ~?(w

Commented by yamaneko at 2007-06-06 20:22 x
一如様
感動しましたか!
ワタクシも感動しました。

処変われば暦も変わるって(爆)

言葉も違ってくるのすか?
あ、でも・・・・のモーゼの十戒に
「汝無闇にご当地語を真似するべからず。」とあったような・・・(爆)

Commented by yamaneko at 2007-06-06 20:28 x
宝飯爺様
流石、宝飯爺殿!
他国との親善も果たしておりましたか!

>硬券なりて今は貴重なり?

貴重も貴重です。なんたって今や吉里吉里は無人駅。切符自体売ってませんから。

しか~し、硬券なぞという鉄語が、すっと出てくるところなんざ、宝飯爺様もパターン鉄!ですね。(爆)

吉里吉里国が存続していれば、宝飯爺さんは海軍大臣ですかぁ??

Commented by yamaneko at 2007-06-06 20:30 x
numakoどん

>イッタカキタカ号は居ましたか?

なんのことですか??

うう、小説自体を読んでないことがばれてしまった!

犬ね! 知らなかったぁ!(爆)
あ、もちろん居ませんでした。残にゃん!

Commented by numako at 2007-06-06 20:38 x
沼鈷爺も厨房の頃、あまたの仲間と吉里吉里の浜に小屋を掛け宿りし事あり。
宵になりしかば近在の若者集まりて、西洋三味線に洋太鼓を用いて楽曲を奏でたるなり。
その楽曲は深紫の"高速道路の星"なるべしといへり。

Commented by 玉千代 at 2007-06-06 21:50 x
国を挙げての熱烈歓迎、をめでとぅ~御座います。
シミツ工作員が、親善大使の如く~(プププ)

遠野物語では、「吉利吉里」と出ていたけど、「吉里吉里」なんだぁー
名前の由来を知っている人、いそうですね(キョロ、キョロ)。
私も小説の存在は朧気に聞いたことはあります。

四十八坂ってドコだろう・・・・
コードネーム「山猫」くん。
次なる使命は、その坂を探して狐に遭遇せよ!


Commented by 名梨 at 2007-06-07 07:03 x
国境越えて行って来たんだぁ~。吉里吉里国の観光名所ひょうたん島は・・・・
 吉里吉里の呼び名は、鳴き砂(小久保海岸)のキリキリが語源なそうだ。「吉里吉里語辞典」ヨリ

Commented by yamaneko at 2007-06-07 07:14 x
沼鈷爺様
おお、臨海学校? それとも集団家出??
へへ~、浜がバンド練習の場所たあ、風流な・・・って音が拡散しちゃってうら寂しそうだ。「俺の車にゃ誰も乗れぬ。命がけのレース」
「お~いら、高速道路の星~~~!」爆

Commented by yamaneko at 2007-06-07 07:34 x
玉千代様
主人公の意思に係わらず思わぬ勘違いが次々と起こる不条理劇という分野があるらしいです。
今回はそいつをパクって(笑)みました。

四十八坂・・・はてどこかで目にしたようじゃが、何話だったかのう?
そのキツネに腹がたったら猟銃をぶっ放してもいいのかのう?(爆)

Commented by yamaneko at 2007-06-07 07:36 x
名梨様
吉里吉里の名の由来を早速に!
ありがとうございます。玉千代さん、よかったねぇ。
泣き砂の音でしたか。意外です。
ん、でひょうたん島なる名所があるのすか?

Commented by numako at 2007-06-07 10:43 x
>四十八坂・・・何話だったかのう?
100話、船越の漁夫が吉利吉里より帰る、ですね。
浪板と船越の間の断崖が続く部分がそうです。

現在の国道は直線的にアップダウンも余り無く通り抜けていますが、
実は多くの沢があり、旧国道筋を見るとそれに沿ってウネウネしています。
それ以前の歩き道だと逆に直線的に多くの沢を越えて進んでいたと思われるので、
多くの坂道→四十八坂と呼ばれるようになったのかなあ、と。

Commented by yamaneko at 2007-06-07 18:37 x
numako様
おお、ありがとうございます。
今じゃ山田線もちょいと高度を上げて、何気なく通過していますが、昔はそれなりに苦労した道だったのですな。

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