山猫を探す人Ⅱ

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2006年 07月 09日

象坪山(愛宕山)その1

口は災いの元・・・の続きです。
遠野物語89話をもう一度、読んでみましょう。

  山口より柏崎へ行くには愛宕山の裾を廻るなり。

そう、ちゃんと「廻るなり」と表現されていますね。
決して山の鞍部を越えることを「廻る」とは言いません。
yamanekoアホです。

  愛宕山の頂には小さき祠ありて、参詣の路は林の中に在り。

繰り返しになりますが、登り口を間違えているので参詣の路はありゃしません。
鞍部から強引に山頂目指して登ります。
最初は杉(檜?)の植林帯ですが、すぐに潅木帯になります。
もはや服を汚さずにとか、濡れずに・・・などということは不可能でして・・・
yamanekoの「山猫スイッチ」が入りました!
潅木を踏み倒し、藪を掻き分け、登ること数分で視界が開けました。



象坪山(愛宕山)その1_c0337257_12060981.jpg

古き石祠と石像鎮座しませり。



象坪山(愛宕山)その1_c0337257_12060955.jpg

この石祠が物語に書かれた小さき祠であろうか?
となりの石像の人物はなにやら杖を持っているようにも見えます。
もしや「役の小角」でしょうか?



象坪山(愛宕山)その1_c0337257_12061016.jpg

周囲は赤松の大木、数本立てリ。



象坪山(愛宕山)その1_c0337257_12061058.jpg

何かの残骸・・・・
おそらく、石祠と石像を囲っていたお堂の名残でしょう。

これが象坪山(愛宕山)の光景です。

つづく・・・・・



by Wild_Cat_Seeker | 2006-07-09 05:56 | 遠野物語の地 | Comments(8)
Commented by とらねこ at 2006-07-09 08:46 x
貴重な画像ありがとうございました。
特命リサーチ象坪山の謎・・・も私的には終焉に向かってますが、まずはそのご苦労に対しお礼と感謝を申し上げます・・・ご苦労様でした。

さて、愛宕と古峯・・・どちらも一応に火伏に関連ある祠か・・・と思いますので、象坪山が愛宕山であること、これは間違いなく、さらに私が求めている柏崎館は・・・・となりますが山頂に古峰社有り・・・とありますから、おそらく柏崎館の山城跡であろうとも思います。

朽ち果てた残骸・・・真に迫った現実を物語る画像・・・興味をそそります。
いずれ私も近年のうちに象坪山に登ることになるでしょう・・・・私は一応近隣の家々から何があるのか、楽な登り口を聴取してからになります・・・笑

さて、前エントリーでのコメントにご褒美がどうとか・・・ありましたが、「生ビー○」とかキャットフード(そんなのあったか)・・・私はズバリ・・○○ち○さんの抱擁がいいです・・・大汗・・・馬鹿かお前は・・・謝・・・本音ブラス冗談です・・・お許しを・・・大大汗(つぶつぶのしょっぱい汗)

Commented by bee at 2006-07-09 12:16 x
愛宕山の由来とかから考えると役小角なのかもしれません(^^)
大変な行程を歩まれたようで・・・お疲れ様でした。

Commented by tamachi at 2006-07-09 13:23 x
コードネーム「yamaneko(どん)」の渾身のレポォト!
ワタクシの代わりにありがたう存じます(←違うって;)。

古い祠とかが残っていたら、それはそれで凄いのですが、こんな残骸にもやたら想像を掻き立てられますね(笑)。
或いは、「誰がぼっこした(ぶっ壊した)ー!」
かも知れませんが・・・(汗;)
いや、いつの間にか朽ち果てて、誰かが木に寄せておいた・・・・のかも。

国土地理院の1/25,000の地図で見たら、「野崎」辺りからも行けそうな感じがしました。
あの「おひねり」橋の傍にも道があり、何処に続いているのかなぁ~と気になっていましたが・・・

それにしても、遠野は探検のし甲斐がありますね;


Commented by yamaneko at 2006-07-09 13:35 x
とらねこ様
これらの石祠石像があるのは予測しておりましたが、季節天候で捉え方がこうも違うのかと驚いた次第です。
真っ先に感じたのは畏れです。
100年以上昔に確実にこの場に山の神が居たわけで・・・それを考えると感動する前に「畏れ」です。

路はいろいろありますよ。枯野の季節ならば、今回ワタクシが登った尾根も楽勝でしょうね。

うう~む、とらねこさん、昨日の酔いが残っているような大胆なコメント!!
恐れ入ってごぜぇますだ!(イミフメイ)

Commented by yamaneko at 2006-07-09 13:42 x
bee様
距離的、時間的にはタイシタことのないトレックでした。ただ心構えがないところに荒業だったので精神的に揺さぶられただけです。(笑)

冬枯れの頃に登ったらたぶん開放的な良い場所だと思いますよ。

歴史的背景は例によって泥縄式に勉強するつもりです。(笑)

Commented by yamaneko at 2006-07-09 13:53 x
tamachi様
ぢつはこのレポートはまだ完結していませんでして・・・・ワタクシ的には、この後の方が渾身というか貴重な体験というか・・・(笑)

でも今回の教訓をひとつ挙げるとすると
「地図」は信用するな!
でしょうね。
確かに地図上に路があっても実際は・・・逆に地図上に路が無い場合でも、実際には立派な古道があったり・・・
山口から柏崎への古道は象坪山の北の鼻を廻って通じている。これは紛れもない事実です。
おひねり橋のたもとから古道に行けるみたいですね。
ボス! あとはお任せしましたぜ!(突然ハードボイルド)

Commented by tamachi at 2006-07-09 18:56 x
>ボス! あとはお任せしましたぜ!

・・・お、おうっ・・・って、お~い・・・・
(ピュー!彡)

Commented by yamaneko at 2006-07-09 20:13 x
Hey boss!?
和野の何某の逃げ足並みの速さだ!
まさか、俺が山神に見えたのか!?

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